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米沢から琉球まで、全国の着物が大集合|きもの紀行in浅草2025レポート

こんにちは、すずのき編集部です。

着物に興味はあるけれど、「どんな着物を選べばいいのかわからない」「いろいろな種類の着物の実物を見てみたい」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方にぴったりなのが、すずのきの主催する国内最大規模の展示会きもの紀行in浅草です。

全国から集まった着物や帯を実際に手に取って見られる、年に1度の特別なイベントです。

今回は、先日行われた【きもの紀行in浅草2025】の様子をご紹介します。


きもの紀行in浅草とは

きもの紀行in浅草は、新作の振袖や訪問着、小紋、紬、帯などが一堂に並ぶ着物のイベント。

職人のこだわりや最新のトレンドを直接見て選べるため、「着物を実際に見て選びたい」「プロに相談しながら決めたい」という方におすすめです。

ご案内担当のスタッフが同伴するため、初心者の方でも安心してご参加いただけます。

20周年の節目を迎えた2025年は10月23日(木)から10月27日(月)の5日間、浅草の産業貿易センター(台東館)にて開催されました。

トピックス:きもの紀行in浅草2025を振り返る

1.職人の技と伝統に触れる

2.着物の最新トレンドを知る

3.着物初心者でも楽しめる工夫

4.宝飾や毛皮も豊富にご用意

5.まとめ:きもの紀行in浅草のみどころ

※クリックすると該当箇所に移動します

1.職人の技と伝統に触れる

1 日本各地の紬が比較できる

有名どころである大島紬(鹿児島県)、結城紬(茨城県・栃木県)、牛首紬(新潟県)をはじめとして、日本各地の紬織物が揃うこのイベントだからこそ、産地別の織物の特徴や風合いを比較することができます。

例えば、産地の緯度がほぼ同じであり、玉繭(たままゆ:2匹以上の蚕が1つの繭を共同でつくったもの)から紡いだ糸が原材料となる結城紬と牛首紬。

この2つの織物は、糸の紡ぎ方から染色、織り方の違いにより全く異なる見た目と風合いを持っています。

実物が並ぶことで、話に聞くだけでは知りえないその違いを体感できるのが魅力です。

2 同じ産地の織物の違いも知れる

一口に大島紬と言っても、その中には染め方であったり、糸の種類であったり、織り方であったりと、違いが存在します。

明確に違いがわかりやすいところでいうと、夏大島紬と大島紬です。

この2つにおいては、着るシーズンが分かれるというのが大前提となりますが、そのために糸の製法や織の密度が異なります。

夏大島紬は通常の大島紬に比べてより強く撚りをかけた糸を使っており、織り方も経糸を抜く透け織りにすることで夏に向いた軽やかで透け感のある生地になります。

絹の光沢としなやかな手触りが特徴の大島紬の技法を生かしつつ、軽さと涼しさに特化した工夫をすることで夏仕様に作られた生地は、通常の大島紬と並べてみるとその違いが非常にわかりやすいです。

3 職人からコアな話が聞ける

会場の各ブースには、それぞれの産地の方が居るため、その織物に関するさまざまな話を聞くことができます。

生地を見ただけでは気付き難い織物の魅力や工夫、製法、ルーツについてじっくりと学ぶことができる機会はそうはないでしょう。

ここだから聞ける話に耳を傾けて、着物のバックボーンに関する知識を身に着けると、より着物を選ぶことが楽しくなります。

2.着物の最新トレンドを知る

1 流行りのコーディネートを体験

展示されているほとんどの商品はご試着が可能です。

専門のスタッフが着物、帯はもちろん、帯締めや帯揚げなどの小物までお客様の要望に合わせてコーディネートいたします。

気になるアイテムを取り入れたコーディネートをお洋服の上からお試しいただき、トレンドやTPOに対応したとっておきのスタイルをお探しいただけます。

仕立てや裏地についてもご提案させていただきますので、初心者の方でも安心してご利用いただけます。

2 最新の技術に見て触れる

伝統技術に目が向きがちな着物の世界ですが、技術は日々進化しています。

伝統の中に見出された新たな技術が見られるのも、きもの紀行ならではです。

友禅で言えば、金彩友禅。立体感のある糊の上に多様な色の金彩を乗せることで生み出される煌びやかな柄は、ドレスのような上品さを演出してくれます。

従来の金彩に見られた、ひび割れや変色に対応するための技術革新、金彩のカラーバリエーションが注目するべき点です。

この他にも、引箔の技術をベースに生み出されたレザー素材の帯や、糸の撚りの差で光沢を操作した生地など、興味を引く品が多数並びます。

3 小物や肌着にもこだわれる

今回、特に広くブースを設けたのが草履のお誂えと、進化型の長襦袢「き楽っく」のブースです。

せっかく着物を着るのですから、着物と帯だけでなく小物にもこだわりたいですよね。

そんなご要望にもお応えできるように強化したのが、この2つのアイテムです。見た目のおしゃれはもちろん、機能性にも大注目。楽に着物のおしゃれを楽しむための、ベストなご提案を可能にしました。

好きな鼻緒を足に合った形の台にすげて作る草履は、ご自身のコーディネートにも足にもピッタリと合うので、歩く際の疲れが激減!!

草履の選び方に関する記事はこちら。

大注目の「き楽っく」は、なんと言ってもそのお手入れの手軽さが光ります!!

「き楽っく」に関する記事はこちら。

この他、コットンパールの帯留め・羽織紐などのアクセサリーも充実していました。

3.着物初心者でも楽しめる工夫

大きな展示会に初めて参加するとなると不安に思うこともあるかと思います。

「何を選べばいいのかわからない」

「着こなしのルールがわからない」

「自分に似合うのかわからない」

こういった心配事を解消するために、お客様がご希望の場合には地元店舗のご案内スタッフが付き添って会場内をエスコートします。

見知った顔が見えると安心しますし、着物に詳しい人物が見立ててくれるとなれば、一人で選ぶよりも心強いのではないでしょうか。

また、フォトブック撮影やパーソナルカラー診断などのイベントも行われているので、着ている着物を楽しんだり、自分に似合う色と出会うこともできます。

4.宝飾や毛皮も豊富にご用意

5階フロアには、宝飾と毛皮のブースが広がります。

着物と縁の深いパールやサンゴからはじまり、ダイヤモンド、カラーストーン、希少石がずらり。お気軽にご試着いただけるのが、宝飾の専門店にはない魅力です。

さらに、毛皮部門のユキベルファムを持つすずのきだから実現できるのが、毛皮やレザーのアイテムのブースです。

品質、デザイン、使い勝手にこだわりぬいた商品をお手に取ってご覧いただけます。

着物も洋装も楽しみたい方におすすめのエリアです。

5.まとめ:きもの紀行in浅草のみどころ

やはり一番の見どころは、商品の量でしょう。

店舗では実現不可能な数の着物を一度に見れるというのは、これから着物の購入を検討されている方にとって最高の条件です。

日常ではなかなか会うことができない職人さんたちと話をして、その着物の背景を知れるというのも着物を楽しむ上で大切なことです。伝統的なものと革新的なもの、両方の良さがわかることは大きな財産になります。

 

きもの紀行in浅草のように、店外で行われる着物の展示販売会は、ただ「買う場所」ではなく、着物を知り・触れ・楽しむための特別な時間です。

普段は見られない逸品や、職人との出会いがきっとあなたの着物選びを豊かにしてくれます。

気軽に足を運んで、あなただけの一枚を見つけてみてくださいね。

 

きもの紀行in浅草2026の開催が決まりましたら、改めてホームページにてお知らせいたします。

続報をお楽しみに!


以上、ご参考になりましたでしょうか?
下記、着物大辞典では歴史やTPOなども紹介していますので合わせてご参考にしてください!

 

→ 最新の着物の楽しみ方はこちらの記事で紹介しています

着物大辞典

 

【きもの紀行in浅草2025】についてはこちらの記事で紹介しています。↓

きもの紀行in浅草2025

【お手入れ相談会】について詳しく知りたい方はこちら。↓

着物お手入れ無料相談会

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