【保存版】箪笥にあると安心!漢方敷とは?|着物をやさしく守る天然防虫シートの効果と使い方
こんにちは、すずのき編集部です。
大切な着物をしまうとき、どんな風に保管していますか?
桐箪笥に入れて、防虫剤を置いて、たとう紙で包んで——。
実はその下にそっと敷くだけで、着物をより快適に守ってくれる心強い味方があるんです。
それが「漢方敷(かんぽうしき)」。
昔ながらの知恵と、天然成分の力を活かした着物専用の敷紙です。
今回は、すずのき編集部がこの「漢方敷」の効果・使い方・メリット・替え時の目安までを、やさしく解説します。
「防虫剤のにおいが苦手」「できるだけ自然な方法で保管したい」という方は必見です。
漢方敷(かんぽうしき)とは?
漢方敷とは、天然の防虫・防カビ成分を染み込ませた和紙製の敷紙のこと。
着物や帯を保管する際、桐箪笥や衣装ケースの底・引き出しに敷いて使います。
防虫剤のように化学薬品を使わず、自然の植物から抽出した成分で虫を寄せつけにくくするため、
着物や帯に余分なにおいがつかないのが特徴です。
日本の気候に合わせて考えられた、着物を“呼吸させながら守る”伝統の知恵なのです。
→ 着物のお手入れついてはこちらの記事で紹介しています。
トピックス:漢方敷を徹底解説
※クリックすると該当箇所に移動します
1.漢方敷の主な成分と効果
漢方敷に使われる成分は、すべて古くから防虫・防カビに使われてきた天然の植物たち。
それぞれがもつ香りや成分が、虫を遠ざけ、湿気を防ぎます。
成分と効果
丁子(ちょうじ)
・・・防虫・抗菌・防臭作用。甘くスパイシーな香り。
山椒(さんしょう)
・・・虫よけ・防カビ効果。爽やかで上品な香り。
桂皮(けいひ)
・・・カビ予防・リラックス効果のある香り。
甘草(かんぞう)
・・・抗菌・防臭。やわらかい甘い香り。
これらをブレンドし、和紙に均一に染み込ませて作られるのが「漢方敷」です。
漢方の自然な香りがふんわり広がり、着物をやさしく包み込みます。
2.漢方敷の正しい使い方
① 桐箪笥・収納ケースの底に敷く
まず、引き出しや衣装ケースの底に漢方敷を一枚敷きます。
紙が湿気を吸い、香り成分が空間に広がることで、着物を全体的に守る環境を作ります。
② 着物・帯を重ねる
その上に、たとう紙に包んだ着物をのせて収納します。
たとう紙と併用することで、湿気・虫対策がより万全に。
③ 複数段に使う場合は各段ごとに
引き出しやケースが複数ある場合は、それぞれの段の底に1枚ずつ敷いておきましょう。
香りが全体に行き渡り、着物一枚ずつが安心して眠る空間ができます。
④ 年に一度の入れ替えを忘れずに
香りと効果は時間とともに薄れていくため、1年に1回の交換が目安です。
衣替えや虫干しのタイミングで新しいものに替えると良いでしょう。
3.漢方敷を使うメリット
防虫剤いらずの自然な防虫効果
化学薬品を使わず、漢方植物の香りだけで虫を寄せつけません。
独特のツンとした防虫剤のにおいが苦手な方にもぴったりです。
着物ににおいがつかない
強い香料を使っていないため、着物本来の香りや風合いを損ねません。
着物を着る前に風通しをしなくても、そのまま気持ちよく着られます。
カビ・湿気対策にも効果的
和紙が湿気を吸い、漢方成分が防カビ効果を発揮。
特に梅雨時期の保管にも安心です。
着物を開けるたびに心地よい香り
引き出しを開けた瞬間、ふんわりと香るやさしい漢方の香り。
防虫だけでなく、リラックス効果も感じられると人気です。
4.漢方敷のデメリットと注意点
漢方敷のデメリットと注意点はこちらです。
- 香りの好みに個人差がある
- 効果が永続するわけではなく、1年ごとの交換が必要
- 湿気を多く含むと紙が変色することがある
- 桐箪笥以外の密閉ケースでは香りがこもる場合も
替え時の目安
漢方敷の香りが弱くなってきたら、それが替え時のサインです。
一般的に以下の状態になったら交換をおすすめします。
- 香りがほとんど感じられない
- 紙が黄ばんでいる、湿っている
- カビやシミが見られる
効果が切れたまま使い続けると、防虫・防カビ効果がなくなるだけでなく、湿気を吸ってカビの原因になることも。
最低でも年1回、できれば季節の変わり目に交換しましょう。
5.漢方敷と防虫剤、併用してもいい?
基本的には併用しない方が良いとされています。
異なる香りが混ざることで、せっかくの天然の香りが損なわれたり、着物に匂い移りすることがあるためです。
どうしても併用したい場合は、
- 防虫剤を引き出しの端に少量だけ置く
- 香りがマイルドなタイプを選ぶ
など、距離を取って使いましょう。
漢方敷を使った着物保管のおすすめセット
すずのき編集部おすすめの「着物を守る黄金バランス」はこちら。
- 桐箪笥 or 通気性のよい衣装ケース
- 底に漢方敷を敷く
- 着物はたとう紙に包んで収納
- 年1回の虫干しでリフレッシュ
この組み合わせで、湿気・虫・カビの三大トラブルを防ぎながら、
大切な着物を何十年も美しく保つことができます。
6.まとめ|漢方敷で着物を健やかに守る
こんな方に漢方敷がおすすめ
- 防虫剤のにおいが苦手な方
- 自然素材で保管したい方
- 桐箪笥で着物を長期保管している方
- 思い出の振袖や訪問着を大切に残したい方
化学薬品を使わずに安心して着物を保管できるのは、漢方敷ならではの魅力。
環境にも人にもやさしい選択です。
すずのき編集部からひとこと
着物を大切にするということは、「着ない時間をどう過ごさせてあげるか」ということでもあります。
漢方敷は、着物が静かに息づくための“やさしいお布団”のような存在。
桐の香りと漢方の香りがふんわり重なり、箪笥を開けた瞬間に感じるあの穏やかさは、日本の知恵そのものといえるかもしれません。
着物を守る環境を、ぜひ一度見直してみてくださいね。
では、さいごに漢方敷のポイントをおさらいしましょう。
- 漢方敷は、天然成分入りの防虫・防カビ敷紙
- 桐箪笥や衣装ケースの底に敷くだけで効果を発揮
- 年1回の交換が理想
- 防虫剤なしで着物を守り、香りもやさしい
- 自然素材で安心・安全
大切な一枚を、やさしい香りとともに長く守っていくために——。
今日からあなたの箪笥にも、漢方敷を一枚取り入れてみませんか?
以上、ご参考になりましたでしょうか?
下記、着物大辞典では歴史やTPOなども紹介していますので合わせてご参考にしてください!
→ 最新の着物の楽しみ方はこちらの記事で紹介しています

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