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お家でカンタン!誰でもできる基本の着物お手入れ

東京都西多摩郡 日の出町、瑞穂町、奥多摩町、檜原村、あきる野市、青梅市、羽村市、昭島市、八王子市を中心としたお客様にご利用いただき、着物ライフをお手伝いさせて頂いております、すずのき日の出店です。

明けましておめでとうございます。

2021年、日の出店はスタッフの人数も増えより一層賑やかなお店になった一年でした。

今年も社員一同、お客様と着物ライフを共に楽しみたいと思っております。

 

さて、お正月とても寒いスタートとなりましたが、皆さん新年はお着物をお召しになりましたか?

新年に新しい気持ちで着物に袖を通すのは清々しく、嬉しくなりますよね。

この後もすぐに成人式など楽しいイベントが待っています。私も初めての成人式のお嬢様を迎えるのがとても楽しみです。そしてこの時期はお店にお召しになったお着物や年末の大掃除で久々に見た着物をどうしたらよいかと、ご相談を頂くことが多くあります。

そこで今回は着る前・着た後の着物のお手入れについて、詳しくお話したいと思います。

~きものをお召になる前は~

着物のお手入れの基本は虫干しですよね。
これから着ようかなと思っているお着物でタンスにしまいきりにしているものはありませんか?
点検の意味も込めて一年に一度は虫干しをして、害虫を取り除くとともに、カビやシミも防ぎましょう!

虫干しの時期

土用干し  7月下旬~8月上旬      梅雨で湿気た衣類を乾かすために行う

虫干し   9月下旬~10月上旬   夏についた虫を取り除き、掃除するために行う

寒干し   1月下旬~2月上旬    衣類の湿気を抜くために行う

 

ここがポイント!
年に一度行うのなら、一週間ほど晴天が続いて乾燥した冬の日に行うのがベスト!今の時期にピッタリですね。
着物を一枚ずつ衣紋掛け(またはきものハンガー)に掛け、正午を挟んだ4時間程度、直射日光の当たらない風通しの良い場所に干してください。

 

干す前にお着物のチェックをすることも大切です。
衿や袖、裾などにシミや汚れがないか、虫食いなど穴は空いていないかを隅々まで確認してください。
もし、問題があった場合は広がってしまうのを防ぐために早めに処置をしてください!

干している間にタンスの引き出しや衣装ケースの中も掃除するとより綺麗に保管できますよ。

上記の期間に虫干しができない場合は、空気の乾燥した春と秋の年二回、虫干しを行ってください。

きものをお召になった後は

「着た後、すぐにしまっていいの?」
「お手入れってなにしたらいいの?」
「調べても色々書いてあってわからない」
と思いますよね。簡潔にわかりやすくご説明します!

その一  風を通して汗や湿気を取る

脱いだ着物は体温で熱をもっていて汗などの水分を含んでいるため、そのままタンスにしまってしまうとカビや黄ばみの原因になります

なので、きものハンガーに掛けて一晩吊るし、湿気を取り除きます。
(一晩が無理な場合は、直射日光にあたらない風通しの良い部屋に最低2時間は吊るしてください。)

その二  シミや汚れがついていないかチェックをする

衿や袖口、裾周りや腰のあたりなど特に汚れやすい部分はしっかりとチェックしてください。
しつこい汚れは、一度お店にお持ちいただければスタッフが丁寧に点検させていただきます。

その三  半衿の汚れをチェックする

半衿には特にファンデーション汚れや黄ばみがよく付きます。
取り替えてしまうのも手ですが、薄く付いている場合などは長襦袢から半衿をはずし、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてつけておき叩くように洗います。(こするのは絶対にNG)タオルで水気をしっかりと取り、陰干しをします。乾いたらアイロンをかけます。(絹は縮むのでスチームは×)

その四  シワが目立つ部分にはアイロンをあてる

気になるシワの部分には、あて布をしてドライでアイロンをかけます。
アイロンの温度は中温がベストです。軽く抑えるように、手早く掛けましょう!

 

~お手入れした後は~

きちんとたたむ

正しいたたみ方をすることで、シワがつくことを防ぐことができます。
衿や中に入る部分は特に気を付けながら丁寧にたたみましょう。
フォーマル用のお着物に多い刺繍や箔のあるものはその部分に布や紙をあてるときれいに保管できます。

保管を正しくする

きちんと畳んだら、一枚ずつたとう紙に包んでから収納します。

日の出店で扱っているたとう紙は2サイズございます。

小さいサイズ : 64cm×37cm
大きいサイズ : 87cm×36cm

 またタンスの中に入れる防虫剤や乾燥剤は必ず一種類にしてください。
(シミや変色の原因になることがあります)

 

こちらでご紹介した以外にも、日の出店ではお着物や小物のお手入れに使えるグッズなどもご用意しております。詳しくはまた次回のブログでご紹介できればとおもっております。

 

 

いかがでしたでしょうか?
少しの事に気を付けるだけで着物を綺麗に保つことができます。
また、お召になった後シミや汚れを見つけた場合は早めに処置をすることが大切です。
わからないこと、困ったことがございましたらいつでもご相談ください!

すずのきホームページの中でもお手入れについて詳しく掲載しております。

着物お手入れ保管講座はこちら

日の出店では定期的にお客様のお手持ちのお着物の点検やお直しのご相談会も開催しています。

次回開催日  

2月11日(金) ~ 2月13日(日)

お手入れの先生にお越しいただきます!点検は無料ですので気になるシミや汚れがある着物やタンスに眠っている着物など是非お持ちください。

お電話でも対応しておりますのでお気軽にお問合せください。

【すずのき 日の出店】

お電話 : 042-597-5497

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