雷様におへそを取られる? – 着物・振袖・着物のお手入れ・着付け教室 すずのき 絹絵屋
今日は、七十二候の雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)。雷鳴がとどろき、春の気がますます濃厚になる時季を指します。春の雷は梅雨明けとは違い、一つ二つで鳴り止むのが特徴です。
ところで、ちいさいころに「雷さまにへそを取られる」なんてよく言われてびくびくしていた経験はありませんか?まったく根拠がないかと思いきや、実はきちんと理由があるそうですよ。
なんと、「実際に雷にへそを取られた」という新聞記事が昭和20年代群馬県で出た事があるそう。それによると雷に打たれた中年男性のへその部分に直径数センチの穴が開いた、とのこと。とある著書には、「雷に打たれた人のへそは黒く焦げている事が多い」と書いてあるんですって。本当なんでしょうか!?
昔の人は着物のおなかの部分に財布を入れていたので、雷に打たれると、金属で出来たお金に電気が集中し、おなか付近が焼けてしまい、あたかもおへそをられたように見えたようです。
おヘソを隠すと姿勢が前かがみになり、自然と頭の位置が低くなります。雷は木などの高い所によく落ちるため、雷が鳴っている時は体勢を低くする!というのを昔の人は経験的に知っていたのですね。
その他、雷雨になると急激に気温が下がってしまうため、子供にお腹を冷やさないように言い聞かせたといわれています。
みなさん、おなかはきちんとしまって寝ましょうね!
Posted at 16:37